連作障害

連作障害とは
毎年同じ場所に同じ野菜(同じ科の野菜)を栽培する事で生育不良を起こす障害の事。
肥料成分や微生物群のバランスの悪くなり発生する。

連作を嫌う作物が多い科
ナス科、アブラナ科、ウリ科、マメ科

連作しても障害が出にくい作物
サツマイモ・カボチャ・ニンジン・タマネギ・ネギ・シュンギク・ニンニク・ショウガ・ミョウガ・フキなど
*出にくいというだけです、土壌の管理はしましょう。


症状

過剰症・欠乏症
肥料成分の偏りが起こす。

土壌病害
特定の細菌やウイルスなどの病原体が土壌中に増加することにより起こる病害。
アブラナ科野菜の根こぶ病や萎黄病等。

虫害
特定の土壌害虫がその場所を生息地として定着し起こす被害。
根菜類の線虫害。

回避方法

連作間隔をあける(休栽)
野菜の種類によって異なりますが、トマトなら3-5年、白菜は2-3年間は連作を避ける等

休栽間隔
作物 休栽間隔
ナス スイカ エンドウマメ ゴボウ  5年~7年間
トマト ピーマン トウガラシ メロン ソラマメ カリフラワー サトイモ 4年~5年間
ジャガイモ キュウリ インゲン エダマメ ラッカセイ イチゴ ハクサイ 
ショウガ パセリ 
2年~3年間
ニガウリ(ゴーヤ) コマツナ カブ ブロッコリー シュンギク ホウレンソウ 
チンゲンサイ ネギ タマネギ ニンニク シソ アサツキ カボチャ ニンジン サツマイモ トウモロコシ オクラ キャベツ レタス セロリ ミツバ ダイコン
1年~2年間

施肥管理
適切な肥料を施肥する。

コンパニオンプランツ(共栄作物)
相性の良い作物を一緒に植えることで発育を促す。

湛水
一定期間水を溜めることにより、病原体や害虫の密度を低下させる。

客土・深耕
客土は耕作層の土壌を取り除き、他から新しい土壌を入れること。
深耕は耕作層の下層の土壌を耕作層と反転(天地返し)すること、又は耕作層と下層を混和すること。

輪作
同じ土地に異なる種類の農作物を順番に栽培していく方法。
近縁の作物を避け、違う科の作物を順番に栽培していきます。
ナス(ナス科) → トマト(ナス科) 同じ科なので避ける。

土壌消毒
土壌に薬剤を施すことで病原体や害虫を駆除する方法。
プラスチックフィルムを土壌表面に張り、太陽熱により土壌温度を上昇させて物理的に病原体や害虫を駆除する太陽熱消毒法。


広い農地があれば輪作をしたり、休耕地として土地を休ませたりなど出来ますが
家庭菜園など、使用できる土地が限られている場合は、なるべく連作を避け
土壌管理や適切な施肥をしていくのが良いと思います。
またコンパニオンプランツの活用も良いと思います。


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